こんにちは!まいまいです。
ファッションとビューティにかかわる仕事を10年しています。
今回は、高橋リタさんの本、RITA’S BASIC 10years 10styles 「10年愛せる10の着こなし」 リタ・ベーシックのすべて ~今までもこれからも。好きな服だけで生きていけます!~を読んで、内容のご紹介と、そこから得られる自分のスタイルを確立するためのヒントについて書きたいと思います。
RITA’S BASIC 10years 10styles 「10年愛せる10の着こなし」 リタ・ベーシックのすべて ~今までもこれからも。好きな服だけで生きていけます!~
それでは、どうぞ!
Contents
高橋リタさんとは?
高橋リタさんは、、雑誌「Oggi」のスタイリストを務め、「リタ・ベーシック」という連載となんと13年も(!)続けた人気スタイリストです。
「Oggi」ののち、雑誌「Precious」や「Domani」でも活躍し、そのベーシックながら品と絶妙な今の気分が取り入れられるスタイリングに高い指示を得ています。
東京と七里ヶ浜を行き来するライフスタイルにも注目され、自然体でどこかお茶目な投稿が、Instagramから垣間見えます。
本の構成と内容は?
本書では、高橋リタさんのSTYLEが、10つにまとめられています。
- スカートはグッドガールで!
- デニムで遊ぼ♡
- カジュアルはモノトーン1択
- シャツこそ男前に
- ブラウンはミラノっぽく
- グレーはワントーンで
- 気分転換はカラーボトムで
- ジャッキーは永遠
- ドレスアップは黒がいい
- バカンスこそハッピーに
書籍では10つの高橋リタさんの「STYLE」を、カラーカットとともに紹介し、とっておきのテーマに合致するモデルカット、そしてそこにひそむ高橋リタさんのストーリー、さらにテイストやシーンの違うスタイリングを一緒にご紹介。
高橋リタさんが何にインスピレーションを得ているのか?そしてスタイリングに自分の好きを足すためにどうやって”味付け”しているのか?を知ることができます。
今回は、上記STYLEの中から、3つを引用してご紹介!
①スカートはグッドガールで
映画「ローマの休日」のアン王女や、アメリカのTVドラマ「奥さまは魔女」の主人公サマンサなど、自身の記憶に残っているドラマの登場人物からインスパイアされた着こなしを多数紹介。
「もし、そんな女性が今の時代のオシャレをするなら?」と想像力を働かせて、どこかチャーミングで、でもクラシカルな雰囲気も漂わせる装いを表現しています。
高橋リタさんは、書籍の中で何度か“私のベーシックの軸である「クリーン、知的、品格」の3原則”と表現されています。彼女の中で特に印象的なアイコンの女優や主人公を基軸に自身のスタイルを育ててきたからこそ、ぶれないスタイルを見出してるのではないでしょうか。
②デニムで遊ぼ♡
高橋リタさんが「一番器の大きな男だち」と表現するデニムは、スタイリングのマルチプレーヤー。
どんな時代のアイテムでも、まるっと引き受けてまとめてくれる存在のように表現するデニムは、まさに誰に取っても味方になるアイテムであることを改めて教えてくれます。
デニムはカジュアルになりすぎる可能性を潜むからこそ、洗練されたデザインのアクセサリーを合わせるコーディネートや、憧れブランドをプラスしたり、女っぽさを足すヒールでコーディネートしたりと、バランス感をとる大切さを教えてくれます。
最後の「女の人の気配がちゃんとある『男友だち』って、なんだか色っぽいでしょ?」という投げかけには、リタさんのウインクしている姿がまるで目に浮かぶような、茶目っ気たっぷりな遊び心も感じられます。
③カジュアルはモノトーン一択
リタ・ベーシックの中でも一貫したルールが「カジュアルはモノトーン一択」でした。
あらゆる配色の中でモノトーンだけが、シックさやモード感を取り入れられるスタイリングで、リタさんが提唱する「クリーン、知的、品格」というスタイルのルールを守りつつ、カジュアルダウンしすぎないこなれ感を演出するために、モノトーンのカラーリングが必須アイテムとのこと。
章の終わりでは「カジュアルにはモノトーンが必須で、モノトーンにもまたカジュアルという外し方が重要」というルールを教えてくれました。
確かに大人さを残したカジュアルにはモード感のあるモノトーンが必須で、モノトーンはクラシカルに着れば格式高くなりすぎる。
カラーリングとスタイルのバランスの取り方こそ、その人の身につけたセンスがにじみ出ると改めて実感させられる一言です。
センスは「磨ける」ということ
高橋リタさんのスタイリングのバランス感にハッとさせられながらも、その背後に見えるのは、高橋リタさんが誰よりもファッションを楽しんでいることに加えて、自身の見てきたものから感じ取り、取り入れてみようと思えるインプットの量の多さ。
海外ドラマの主人公、往年の女優、昨今注目のモデルさんなど、ややもすれば受動的にただ楽しんで見て終わるものから、素敵と思ったものをどう自分に取り入れてみようか?」という、楽しみ遊ぼうとするトーンが印象的。
センスは生まれ持ったものではなく、センスのよさ=自分が見てきたそのものに対する量。
きっと著者の高橋リタさんも、今センスが良いと言われている人たちのきっとほとんどが、後天的に身につけていったものではないでしょうか。
自分が素敵なスタイルになりたいのなら、素敵なスタイルの人をとことん観察してみる。
そんな当たり前のことを、はっと思い出させてくれた本です。
あなたの「MY STYLE」は?
そして、もう一つ高橋リタさんが問いかけてくれるのは、読者にとっての「MY STYLE」は何か?ということ。
高橋リタさんのルールは、誰かのルールになりうるもの。
でも、自分オリジナルのルールを、自分で作っても良いのです。
どうしてもピンクを身にまとうと気分が上がるのなら、何か1点ピンクを身につける。
足が太いのを気にしているなら、一番綺麗なラインで見えるスカートを履く。
アクセサリーが大好きなら、自分らしいレイヤードスタイルをつくる。
自分がもし「マイ・ベーシック」という本を作るなら・・・?
そこに書きたいルール探しをしてみたら、自分らしいオシャレのヒントにもなるはず。
“自分のスタイル”を最大限遊ぼう!
自身のスタイリングを最大限遊び、楽しんでいる高橋リタさん。
高橋リタさんのスタイリングの中には、リタさんが見聞きしてきた素敵な着こなしやそれをまとったスタイルのある人たちのエッセンスが感じられ、誰よりもファッションで「遊んで」いる姿も感じられます。
ぜひ、リタさんのファッションのスタイリングやその視点を本で取り入れながら、自分自身のSTYLEのヒントを得るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
RITA’S BASIC 10years 10styles 「10年愛せる10の着こなし」 リタ・ベーシックのすべて ~今までもこれからも。好きな服だけで生きていけます!~