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映像と身体が織りなす非言語の世界。エンタメのサブスク「recri」で『The Life of Hokusai』を観てきた

こんにちは!まいまいです。

突然ですが、みなさんは「舞台やミュージカルに行ってみたいけれど、何から選べばいいのかな…?」と迷ってしまうことはありませんか?
非日常を味わいたい、新しいインスピレーションに触れたいと思っていても、結局いつも同じアーティストを選んでしまったり、予想外の選択肢に出会えなかったり…。

そんな「もったいない」を解決すべく、最近私は「recri(レクリ)」というエンタメのサブスクリプションを使い始めました。 今回は、そのrecriを使って出会った舞台『The Life of Hokusai』の体験レポと、そこから得た気づきをお届けします。

Contents

そもそも「recri(レクリ)」とは?

   

「recri(レクリ)」は、自分の好みを登録しておくと、毎月おすすめの舞台や展示、ミュージカルなどのチケットを提案して届けてくれる「チケットのサブスク」サービスです。

私が登録した一番の理由は、「自分が選ばないような、予想外の感動に出会いたい」と思ったから。現在2〜3ヶ月ほど続けているのですが、自分では見つけられないような面白そうな舞台などを次々と提案してくれるので、毎月とてもワクワクしています!

葛飾北斎の半生を”非言語”で描く『The Life of Hokusai』

今回、recriの提案で足を運んだのが『The Life of Hokusai』という舞台です。

日本凱旋公演となるこの作品は、世界的にも高い評価を獲得したパフォーマンスで、天才絵師・葛飾北斎の半生を描いています。

この舞台の一番の特徴は「一切のセリフがない(ノンバーバル)」こと。

構成・脚本・演出・主演をすべて手がけるパフォーミングアーティストのサカクラカツミさんを中心とした5人が、「身体表現」「最新のデジタルプロジェクション」「和太鼓」「琵琶の演奏」だけで物語を紡いでいくんです。

美術館で絵を見る時、普通なら横にあるテキストを読んで「この時代にこんな苦悩があって…」と“左脳”で理解しながら見ますよね。
でもこの舞台は、言葉による説明は一切なし。
ただ形と色、和楽器の波動、そして身体の動きだけで、北斎が向き合った絶望や熱意がストレートに右脳へと飛び込んできます。(赤で絶望のシーンを描いたり、白黒のコントラストで表現したり…!)

映像をも動かす、5人のプロフェッショナルによる才能のシンクロ

この舞台で特に面白かったのが、ちょっと変わった「ステージの構成」です。

普通、舞台といえば「同じ楽器が複数人いる」「全員が歌って踊れる」など、似たスキルが集まって成り立つことが多いですよね。
でも今回はたった5人。しかも全員が「まったく違う特技(強み)」を持ち寄って、ひとつのステージを構成しているんです。

  • 圧倒的なパワフルさと存在感でセンターに立つ、サカクラカツミさん。
  • オペラ歌手のような美しい歌声で堂々とした気品を表現する、奥さん役の沙央くらまさん。
  • 躍動感と身体の形で思いを表現することに長けた、娘役のコンテンポラリーダンサー加藤花鈴さん。
  • そして、シーンの情景と感情を濃密に塗り重ねていく、和太鼓奏者の小林太郎さんと薩摩琵琶奏者の鎌田薫水さん。

一見バラバラに見える5つの「個」が、墨汁を思わせるデジタル映像(インスタレーション)と完璧にシンクロしていく様子は圧巻。

Perfumeのライブ演出のように「デジタルで身体を拡張」しているようでいながら、彼らの場合「人間のパワフルなエネルギーが逆に映像をも動かしている」ように見えたのがとても印象的でした。

表現者として見えたもの。「声を出す」ことの圧倒的な力

そして今回の舞台で、表現についてハッとさせられた面白い気づきもありました。

一番最後の挨拶の時、出演者が一人ずつ自分の見せ場(ダンスや楽器、歌など)を披露する時間がありました。 ダンスや和太鼓のアクロバティックなパフォーマンスには、観客みんなが息を呑み「すごい!」と大きな”拍手”で盛り上がります。

でも、歌・声の担当の方が歌い始めた瞬間、会場の空気が一変し、歓声の「質」が変わったんです。 ワーッという歓声があがり、理性を超えて観客の感情が揺さぶられたのがわかるような、会場全体が震えたことを肌で感じました。

言葉のない映像やダンスがあり、楽器があり、そして人間の声がある。 表現のエッセンスにはたくさんの種類がありますが、それらが「人の心に対してどう作用するのか」はそれぞれ大きく異なるということに気づかされた瞬間でした。

視覚(動き)は注目や驚きを集めるけれど、聴覚(人間の声)は直接ダイレクトに感情を沸騰させるのかもしれません

様々な表現のエッセンスが、人をどう動かすのか。
表現者としての視点を持つ私自身にとっても、この違いは非常に興味深く、もっと感度高く研究していきたいと思わされました!

未知のアートに触れる、セレンディピティな体験を

自分が普段なら絶対に選んでいなかった「ノンバーバルな身体表現×伝統楽器」の舞台。
でも、だからこそ自分の思考や表現の枠が広がるような、素晴らしいインスピレーションを得ることができました。

大人になるほど、自分の興味の範囲外にあるものと「偶然出会う」ことは少なくなるかもしれません。
けれど、こうして未知の芸術に触れ、何を感じたかを言語化することは、自分自身の今後の活動や生き方にも豊かな影響を与えてくれるはずです。

「何か新しい刺激が欲しいな」「自分の予想外の感動に出会ってみたいな」と思っている方は、ぜひrecri(レクリ)を使って、アートとのセレンディピティな出会いを楽しんでみてくださいね!

■ エンタメチケットのサブスク「recri(レクリ)」
https://subscription.recri.jp/
※舞台や展示など、まだ出会ったことのない芸術に出会えるサービスです。

■ The Life of Hokusai
 https://thelifeofhokusai.com/