BOOK

【本紹介】ライターの仕事をしたい人が読むべき“書く仕事”にまつわるすべて。「書く仕事がしたい」 / 佐藤 友美【著】

こんにちは!まいまいです。
今回は、【おすすめ本】として、「書く仕事がしたい」という本をご紹介します。

書くことを仕事とする人を、総称して「ライター」と呼んでいます。
が、「ライターってそもそもどんな仕事?」「ぶっちゃけ、どんな働き方をしているの?」
案外、そんなことを体型的に教えてくれる本が、ありませんでした。
そんなことをまるっと教えてくれる本です。
ブログ、雑誌、本・・・・・「書く」ことに興味があるすべての方、必見です!

Contents

「書く仕事がしたい」とはどんな本?

書く仕事がしたい
佐藤 友美【著】

今回お勧めする本は著書・佐藤友美さんによる書く仕事がしたいと言う本です。

書くことを生業とする「ライター」という仕事。

ライターと言う仕事に漠然と憧れを持つ人、書くと言うことをすでに仕事にしているけどもっと深めていきたい人など、“文章を書いて、それを仕事として生きる人”に、その仕事のあらゆることを、赤裸々に、そして懇切丁寧に教えてくれる本です。

この本の著者である佐藤友美さんは、美容雑誌などでは美容師さんなどへの取材を行う日本初の“ヘアライター”として、また同時にブックライターとして数々の人気作を手掛けられるなど多岐にわたって活躍されています。

佐藤友美さんの代表作は
「女は、髪と、生きていく」
「女の運命は髪で変わる」
最近の作品だと「髪のこと、これで、ぜんぶ。」があります。
ヘアライター日本初の部屋ライターとして、数々の美容師やヘアケアにまつわる取材を経てきたことが多いです。

そんな佐藤友美さんですが、実は美容関係以外にも教育やビジネス、人気書籍のブックライターとしても多くの人気の書籍を世に送り出しています。
WEBメディアでもコラムを多数寄稿していますが、どれも少女のようなピュアな感性と水も甘いも知り尽くした突っ込んだ物言いでちょっぴり毒っ気のある視点がツボにはまる文章ばかり。

そんな佐藤友美さんが語る、“ライターとしての仕事の全て”というのはどんな内容だろう!と、強く興味を惹かれて手に取ってみました。

どんな内容が書かれている本なの?

この本では、
①書くと言う仕事の種類や内容について
②ライターとしてデビューするために必要なステップ
③書く仕事に必要な技術や具体的な仕事の進め方
④書く仕事をする上で向き合わなければいけない、リアルな葛藤
⑤ライターとして伸び続けるために必要なこと

まさに、ライターって何を指すの?と言う全く初心者的な疑問に応えるところからはじまり、
記事や書籍を仕上げるために必要な一つ一つの具体的なステップ、ライターとして歩み続ける上で誰もがぶつかる壁など、“ライターとしてのリアル”がこの1冊に凝縮されています。

本の中で佐藤友美さんは、21年前に書く仕事につきたいと思った時に知りたかったことを教えてくれる本がほとんどなかったと述べています。
職業の紹介本でもなく、巷にあるライターのノウハウ本でもなく、ただ素直に時折赤裸々に、ライターとして佐藤友美さんが歩まれたこれまでの軌跡をまるっと全部大公開して開いて並べた本です。

超ベテランでかなりのスキルをお持ちのはずなのに、あまりにも包み隠さずライターとしての歩みを懇切丁寧に書籍を通じて私たち(読者)に説いてくれる佐藤友美さんは、まるで驚くほど親切な親戚のお姉さんのよう。

「一生ついて行きます、姉さん!」
と、勢い勇んで言ってしまいそうな距離の近さと、プロとしての意識がどちらも感じられる非常に濃い一冊だと思いました。

この本をおすすめしたい人は?

この本の読み方のオススメしたい方のは、こんな方です。

①「ライターに憧れている、ライターになってみたい」人

まず1つ目は、ライターというものに憧れて、いつか目指してみたい、と思う人。同時に、フリーランスになってみたいと思う人にも、フリーランスになった時のライフスタイルやマインドのイメージがとてもつきやすいので、お勧めできます。

ライターってどんな仕事の進め方をするんだろう。
続けていくうちに大変だ、しんどいなと思う体はどんなところだろう。
そんなライターのリアルを、読書を通じて知ることができます。
もし私がライターの仕事が全くわからないので教えてほしいと言う後輩がいたらならば、そっと無言でこの本を1冊送ると思います(笑)。

②すでに「書く仕事」をしていて、さらに磨きをかけたい人

2つ目は、ライターになってしばらく経つ人や、ライターとしてのキャリアを磨きたいと思っている人に進めたいです。

本書の中では、取材の仕方や原稿の仕上げ方の具体例、また必要な企画力など、ライターとしての総合力を考えさせてくれるきっかけを得ることができます。

冒頭に「この本は文章術の本ではありません。この本を読めば、みるみる文章力がついたりもしません。」という一文があるのですが、私はこの本を通じてライターとしての総合力や仕事の進め方は、とても磨かれると思います。

ライターとして必要な素養は、美しく日本語が整った文章を作るだけではなく、ベーシックの社会人のスキルや人の懐に入れる人間力の高さなど、あらゆる能力。
それが全て高い必要はなく、自分がライターとして得たい収入のバランスと、その能力の中で何をどれぐらい磨くかということが大事なんじゃないかなぁと思います。
私もライターの生活をして約7年が経ちますが、ライターは完全オンラインでもできる仕事でかつ個人事業主として働くことが多いため、会社員のように対面のフィードバックが受けられる機会が非常に少ないのが現実です。

一人のプロのライターとしてさらに高みを目指したい。そう思った時に味方になってくれる一冊なのではないでしょうか。

結論。“書く仕事”は、楽しい。

私がお会いしたライターの方々は、常にモノやコトの魅力を感じ取り人に届けたいと思っている方が多く、とても人間的な魅力が高いように感じます。
著者の佐藤友美さんも同じで、本を通じてご自身の経験を惜しげもなく見せながら誰かの道標として示してくれる懐の深さを感じた一冊でした。

佐藤友美さんは、書籍やウェブメディアの定期連載、部屋ライターとしてテレビ出演など、ご活躍の幅が広くお会いするには非常に多忙な方。
けれど、本ならなら何度でもお話しするように知ることが出来ます。

書くと言うことが好きな人、ライターになってみたいと考えている人、そしてライターとしてキャリアを歩むと決めたあらゆる人に、どのフェーズでも発見と勇気をもらえるような、実用的な本だと思います。

ぜひ、手に取ってみてくださいね。