ESSAY

ESSAY | 自分だけの毎日の選択肢を持つと、女はちょっと満たされる

毎日、誰にも邪魔されない自分だけの選択肢を持つひとは、最強だと思う。

女性は、「選びたい」生き物だと、幾度となく雑誌やネットで目にしたことがある。その理由は、女性が直感的な生き物だからなのか、はたまたあまたの男性から選んで自分のパートナーを選んできた生物学的なものに由来するのか、小難しいことを語るつもりはないけれど、なぜだか選ぶことはワクワクする。選択肢があるという余裕とその自己決定の余地に、いつだって心躍ってしまう気がする。

「選ぶものが増えすぎてしまうと、かえって選べなくなる」なんてセオリーももちろんある。でも、例外を除けば、選ぶことは楽しい。色とりどりの色や柄が並ぶウインドーショッピングだって気分が高まるし、選べるスイーツセットだって心ときめく。コスメ売り場に並ぶアイシャドウ、デパートの化粧品売り場だって男性の比じゃない。時により、選ぶことがプレッシャーになろうとも、「自分のための選択肢」はいつだって贅沢で、自分をお姫様にしてくれるのだ。

そんな私は、ちょっと前から、「自分のための豊かな選択肢」を増やすように意識するようにしている。

生活の中の選択肢は、基本はルーティン。でもそのルーティンの中で、いくつか分岐させることを自分で意識して作っている。その中でも、特にコスメやバスアイテムはいくつも選択肢を作っている。
(ちなみに、ファッションこそ選択肢の幅だけど、全体の設計(コーディネートのことね)をしっかり考えないと決まらないし、対外的に「どう見せたいか?」の他人バイヤスが強いから、自分のための選択肢とするとちょっと難しい)

・バスソルト
・洗顔
・スキンケアなど基礎化粧品
・ナイトウェア
・ランジェリー
などが想像しやすいかもしれない。

「どれでも自分の好きなものを使うことができる」「でも、使わなくてもいい」その選択肢の余裕は、自分の人生の主導権を、その瞬間ちょっと取り戻してくれる。

高いものを買わなくたっていい。いつも1種類買うバスソルトを、余分に種類違いで2種買ってみる。「今の気分はどっち?」「どちらかといえば、こっち」その小さな問いかけが、「今の自分の気分に気づく感度」をぐんぐん上げてくれる。ひいては、自分の気分、好きなもの、したいことの精度を高めることにつながっていく。そうしたら余分な1個のバスソルトくらい、安いものだと思うのです。

自分のことを満たす選択肢。

その選択肢は、自分しかつくってあげられない。
自分のためのPLAN Bを、自分のためにプレゼントしてみては。