ESSAY

旅に出れば気づく、自分の幸せを左右するものの正体。

旅に出るたびに、自分の幸せを左右するのが、身の回り半径1mくらいなことに気づく。

手持ちのバッグ一つに自分にとって「絶対に欠かせないもの」を詰めて、スーツケースには、「自分が過ごすために必要なもの」を持っていく。

そう、旅は、身一つと、手持ちのバッグとスーツケース1つ、くらいしか持っていけない。

つまり極端に言えば、自分なんてこれくらいあればいいんだってこと。

家で暮らしたり、周りの人に会うたびに、「あれもこれも必要だ」といつもなりすぎてしまうけど、実は本当は、これくらいでいいのだと気付かされる。

 

人が、より毎日の豊かさを感じられるためには、

引っ越しが眩暈がするくらい大変になるほど、ものを溜め込むことでもなく。
たくさんの自分のお気に入りのものが詰まったクローゼットに固執することでもなく。

自分が「豊かだなあ」と思える、身、手回品、スーツケースで持っていきたいくらいの範囲のものを、大切に見直してみたり、ちょっとずつよくしていったり。

そっちのほうが、ずっとずっと、あなたの人生に満足感を与えてくれるはずだから。

そもそも、ボロボロになったカバン、持って歩いてない?
使わないのにいらないものを、バッグに詰め込んでない?

「旅に出た時にすらもっていきたいもの」

それらと向き合うことが、もっと生活を豊かにするはずだから。