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【本紹介】スタイリスト金子綾さんのセンスあふれる「ニュアンス」の秘密。“こなれニュアンス”のつくり方

こんにちは!まいまいです。
今回は、雑誌「Oggi」などで活躍しているスタイリスト、金子綾さんの書籍「a nuance ~スタイリスト金子綾 “こなれニュアンス”のつくり方~」をご紹介します。

黒やモノトーンを生かしたスタイリングはベーシックで洒落感があり、どこかに女らしさと“ニュアンス”のあるスタイルがあると定評がある金子綾さん。
スタイリストと言う職業柄、雑誌ではその時の春のトレンドコーデをご紹介されていますが、そもそも金子綾さんのスタイルの本質ってなんだろう?真似できる金子綾さんのルールって?
そんなことに興味を持ち、手に取ってみました!

Contents

どのような内容の本?


a nuance ~スタイリスト金子綾 “こなれニュアンス”のつくり方~

その人らしいニュアンスがある。
そんな言葉にできない「らしさ」が滲む服の着方や合わせ方を、金子綾さんのスタイリング写真をふんだんに用いながらまとめたのがこちらの本です。

スタイリストとして15年以上活動されている金子綾さんが、自分らしさをファッションでどう表現するか、そして移ろいゆく時代やトレンドに合わせてどう着方を変えていくのか。
そんな試行錯誤の末たどり着かれた金子綾さんの「好き」と「着こなしのコツ」を知ることができます。

この本は、本のほとんどがフルカラー写真で金子綾さんのスタイルブックとしても楽しめる本!
必ずルールとそれを体現する着こなしがセットで掲載されているので、「実際に着るとこんなイメージなのか」という想像がつきやすいです。

見開きでコーディネートが10点以上掲載されているページも多く、実際に紹介された“ニュアンスのルール”をどう実際のコーディネートに表現しているかがとてもわかりやすく解説されています。

金子綾さんのファッション選びの「ルール」とは?

Chapter01では、金子綾さんのファッション選びの6つのルールが紹介されています。
金子さんのスタイリングは見たことがあっても、金子さんの服選びの「マイルール」はこうだったのか!と、あらためて金子さんのスタイリングのルールを知ることができるかもしれません。

「色にこだわり抜く」(私の信頼する「黒」)
「きれいめパンツが基本」
「テイストMIXでこなれる」など、
金子さんのファッションに欠かせないエッセンスがまとめられています。

Chapter02では、金子綾さんのオール私服で作ったコーディネートを見せながら“わたしらしい”スタイリングをご紹介しています。
勉強になるポイントは、1つのベーシックなアイテムを軸に、2パターンのコーディネートを紹介していること。

ホワイトのシャツやタートルネックニットなど、誰でも1枚は持っているような基本のアイテムを、金子さんの私服を交えながらスタイリングを組んでいます。
同じアイテムでもこんな着方ができるんだと言う驚きや、チャプター01で紹介された金子さんのスタイリングのエッセンスを随所に感じる解説に、ちょっとしたおしゃれが込まれるポイントやニュアンスを出す秘訣を実践しやすい形で知ることができます。

Chapter03では、「こなれニュアンスは細部に宿る」と題して、金子さんが長年のスタイリスト経験で培った、どちらかと言えば小さなスタイリングのコツを紹介しています。
具体的には小物の使い方やネイル、はたまた香りやバックの中身まで、お洋服以外の“ファッション”の細部の選び方のこだわりをご紹介されています。

Chapter04では、「SNAP!EVERYDAY」と題して、金子さんが日々Instagramにあげている写真を季節ごとにお気に入りを抜き出してご紹介しています。
季節ごとに分類されていることでシーズンに合わせて真似しやすく見やすい構成。
一般人でも取り入れやすいと思えるのは、ハイブランドも交えながらもユニクロやギャップなどのプチプラで親近感のあるブランドも取り入れていると言うこと。
スタイリストと言うファッションの“プロ”である金子さんのスタイリングを全て真似すると言うのはなかなかハードルが高いのですが、スタイルの中でもいくつか自分のお気に入りを見つけて真似できるスナップを何枚か見つけて取り入れてみるのがおすすめです。

本の最後には、金子さんのお気に入りショップも載っていて、要チェック。
金子さんのクローゼットがすぐ手に入らなくても、予定のない休日に金子さんになったつもりでスタイリングを楽しみ、ウインドウショッピングを楽しむのも、また素敵な過ごし方ではないでしょうか。

この本は、こんな方におすすめしたい

実際に読んでみると、金子さんが長年で培ってきたセンスや、ベーシックアイテムやその周りのアイテム選びの一つ一つに強いこだわりを感じます。
おしゃれの「超初心者」が読むには、少し難しいのではないかなと思いました。
(そもそもおしゃれの初心者は、何を最初に揃えるのかとか、着こなしの基礎やルール、のような本からスタートしたほうがよさそう!)

金子さんの方をお勧めしたいなと思う人は、自分らしいベーシックスタイルがある程度できてきたり、クローゼットにお気に入りのアイテムが揃ってきた方。
好きなカラートーンとしては、黒やモノトーン、シックなカラートーンのスタイリングが好きな方におすすめです。
スタイリングにどこかマンネリ感があったり、もう少し新しい着こなしを増やしたいなぁと感じる人にオススメできます。

スタイリストと言う仕事は、ファッションのコーディネートを組んだり、トレンドに合わせた最終の提案をする人という印象を持ちやすいもの。

けれど、改めて金子さんの本を読むと、人のスタイルを構成する全ての要素にこだわり、自分らしい良いチョイスを大切にして.一つ一つ積み上げて身に付けられたセンスの良さの積み重ねだと思える一冊です。

お手本になるスタイリストの「スタイル」に出会おう

ファッション誌では、旬のファッションが基本は主役。

金子綾さんは、雑誌でのモノトーンコーデや、ベーシックかつ上質感がありながらもどこかカジュアルだったり抜け感のあるスタイリングが魅力で、ぜひもっと知りたいと思って手に取ってみました。

自分らしいスタイルを探すためには雑誌で旬のファッションを知ることもとても素敵なこと。
ただ、「そもそも私は何が好きだろう?どんな自分らしいスタイルを作りたいんだろう?そう思ったときに、スタイリストさん自身のファッションブックスタイルブックは本当に役に立つと思います。

ベーシックなのに「金子綾さんらしい」ニュアンスがある。
モノトーンをベースに、カジュアルさときれいめ要素が組み合わさった洒落感のあるスタイルを作りたい。
そんな方にお勧めできる本です。ぜひ手に取ってみてくださいね!